4つ目のダイヤモンド

昨日NHKで「四大化計画」という番組がありました。「三大○○」という言葉がよく使われる中、その次のものを探そうという内容です。今回のテーマは「ダイヤモンド」。

 

放送の内容をまとめると、、世界三大ダイヤモンドが、

 

【世界三大ダイヤモンド】

◇世界最大の原石から切り出されたダイヤモンド:「カリナンⅠ」530.2ct、他「カリナンⅡ」とⅨ(9)まで続く。もとの原石は3106ct 歴史上最大

青く輝く呪いのダイヤモンド:「ホープダイヤモンド」45.52ct

権力者が争った覇者のダイヤモンド:「コ・イ・ヌール」105.6ct

 

そして、番組内で四つ目として次の二つが提案されました。

 

【四つ目の候補】

○278面の最高の輝きをもったダイヤモンド:「センティナリーダイヤモンド」273.8ct

○史上初の合成ダイヤモンド(=人工ダイヤモンド)

 

出演者の多数決によりセンティナリーダイヤモンドが四つ目に選ばれましたが、これはプレゼンの出来と構成上そうなった感じでした。

 

さて、私も四つ目はなんだろうか?と考えてみました。

 

「安価できれいで大きい量産化された合成ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)」

 

だと思います。

 

私の知る限り現在の合成ダイヤモンドの技術では、天然ダイヤモンドよりも純度が高く無色透明なダイヤモンドを作ることはできます。

 

問題は大きさです。上の三大クラスの大きさの人工ダイヤモンドに成功した事例は聞いたことがありません。恐らく、2カラット、3カラット(これでも十分大きいのですが、、)であれば可能です。

 

そして、人工ダイヤモンドを作る機械装置の価格も問題です。純度を問わず、小さなダイヤモンド(0.1ctくらいでしょうか?)を作るだけの装置でも最低5000万円ほどはするはずです。

 

人工ダイヤモンドの大きさと装置価格という課題をクリアし、安価できれいで大きい合成ダイヤモンドを量産することができれば、これはもう業界にとっては衝撃的な出来事です。ダイヤモンドの供給量は一気に増加し、価格は下がることでしょう。価格が下がれば価値が下がり、ダイヤモンド宝飾市場が危ぶまれます。

 

これまで一生懸命人間が作り上げてきたダイヤモンドの価値を、同様に人間が作れる技術をもってその価値がなくなってしまう可能性もある。

 

まさに諸刃の剣。

 

ただ、そのような技術や装置が開発されたとしても、何らかの圧力で公表されないのではないかと思うのです。ひょっとしたら、もう世界のどこか存在しているかもしれません。