宝石 地球がうみだすキセキ

少し前の話になりますが東京・上野にある国立科学博物館で開催中の特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」に行ってきました。
宝石の頂点に君臨するのがダイヤモンドであるかのようにその展示に多くのスペースが割かれており、歴史や成り立ち、原石からカットまで詳細な説明が展示品とともにされ非常に見応えのあるものでした。純粋に「ダイヤモンド」のことを知るには、海外にあるダイヤモンド博物館よりこちらのほうが実物を通して勉強になる感じです。
会期は下記の通りです。
東京 国立科学博物館 2022.2.19-6.19
名古屋 名古屋市科学館 2022.7.9-9.19
幸運なことに名古屋で7月からあるようなので改めて見に行こうと思います。
さて、その展示の最後の物品販売で「アンカットダイヤモンド」という本が販売されていました。4,400円(税込)と価格は少々高めですが、全ページフルカラーでダイヤモンドの原石の魅力が語られています。ちなみに「アンカット」というのは研磨していないという意味で、アンカットダイヤモンドはダイヤモンド原石を意味します。
この本の著者・諏訪恭一氏は宝飾ダイヤモンドとダイヤモンド原石では著名な方なのですが、この本を出版するに当たって次のようなことが書かれていました。
『ディーラーのひとりが「原石をは研磨してしまうには惜しい、魅力的なダイヤモンドがあるんだよなあ」とつぶやきました。その何気ない言葉が、まさに天啓であるかのように、私の心に深く突き刺さったのです。』
つまり、「研磨しなくても十分に魅力的なダイヤモンド原石はたくさんある」という意味です。この部分は大いに賛成するところで、研磨されたダイヤモンドとは対照的に一般的には全くスポットが当てられていないダイヤモンド原石の美しさ、個性、魅力を表現する場があってもいいはずです。
さらに私の意見を付け加えるのであれば、
原石として魅力的ではなくても、
定形な宝飾に向いていなくても、
研磨をすれば美しく輝くダイヤモンドがたくさんあります
そんなことをANOTHER DIAMONDというブランドを通して伝えていければと思っています。
ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND