人工ダイヤモンド

11月に入りましたが、名古屋の日中はまだ暑さも感じられます。

先日ある展示会で知り合いの業者から声がかかりました。

ブースをのぞいてみると奥に案内され、ブリリアントラウンドカットされた無色透明のダイヤモンドをみせられました。

人工ダイヤモンドをジュエリー向けにカットしたそうです。

ルーペで見るとかすかに黒い点があるもののパッとみでは天然なのか人工なのか全くわかりません。

ダイヤモンドを人工的に作る方法は二つあります。天然のダイヤモンドができる同じ高温高圧の環境を人工的につくり生成する HPHTと呼ばれるものと、プラズマをもちいて化学的に作るCVDと呼ばれる方法です。

(HPHT法による人工ダイヤモンド)

工業向けに使われる人工ダイヤモンドはHPHTもCVDも様々ですが、上記のように目に見えるほどの大きさの場合ほとんどは黄色をしています。

このような黄色いダイヤモンドが研磨されて宝飾向けに使われることも少しはありますが、近年宝飾業界で問題となっているのは天然ダイヤモンドと偽って人工ダイヤモンドが出回っていることのようです。

現在の技術ではCVD法で無色透明かつ極めて内包物がないダイヤモンドをつくることは可能なため鑑定の専門家でも判別は難しく、天然と人工のダイヤモンドを見分ける高額な機械も開発されているほどです。

またその一方で、人工ダイヤモンドを人工としっかりとうたってジュエリーにする動きもみられます。

しかし、そのダイヤモンドが天然と同じような市場価値をもつと需給バランスが大きく崩れ、すべてのダイヤモンドジュエリーの価格が大幅に下がることは容易に想像がつきます。

余談になりますが、ANOTHER DIAMONDの準備にあたっていろいろな店舗をまわりましたが、売り場の担当の方から「これは人工ダイヤモンドです」といわれる場合、二つの意味があるように思います。

一つは、天然ではなく上記のように人工的に作られたダイヤモンド

もう一つは、ジルコニアと呼ばれるダイヤモンドと近い屈折率をもつ人工物

後者はダイヤモンドとは似て非なるもので、価格も 1桁、2桁差がでてきます。

人工ダイヤモンドであっても、ジルコニアであっても無色透明であり、簡単には判別は不可能です。

どうぞ大切な方へ贈り物をするときはしっかりとご確認ください。

ANOTHER DIAMOND ブランドマネージャー 北川大輔