トライゴンはなぜできるのか?

ダイヤモンドの表面にある三角模様をトライゴンと呼びます。

このトライゴンはダイヤモンドによくある三角形の断面とは反対向きに現れ、形、大きさ、その数はダイヤモンドによって違い、トライゴンがないダイヤモンドもあります。

このトライゴンがなぜ発生するのかということは解明されていませんが、ダイヤモンドが炭素から結晶体になる過程で何らかの要因で発生する説と外部的に何かの力が加わってできた説があるようです。

私としては、前者の説、つまり結晶になる過程での発生ではないかと考えています。

写真は弊社にあるダイヤモンドのトライゴンをとったものです。

大小様々なトライゴンが確認できますが、ある箇所は同じ大きさの三角形が規則正しく並んでいます。さらに、きれいなトライゴンが直線で切断されているようなところもあり(写真赤丸部分)、外部的な力ではこのような形はできないのではと思うのです。

 ちなみに、このトラインゴンがしばしば天然ダイヤモンドか人工ダイヤモンドかの判別理由にもなったりもします。もちろんトライゴンがあるほうが天然ダイヤモンドですが、トライゴンがないからといって天然ダイヤモンドでないわけではありませんのでご注意を。

 

ANOTHER DIAMOND

北川大輔