ダイヤモンドを作る二つの方法

人の手によってダイヤモンドを作ることができるのをご存知でしょうか?

いわゆる人工ダイヤモンドです。

今や人工ダイヤモンドが宝飾にも使われているのは以前このブログでも紹介しました。

さて、この人工ダイヤモンドを作るには大きくわけて二つの方法があります。

一つ目は、天然ダイヤモンドが地球内部で炭素から結晶化される環境を疑似的に作り出す高温高圧法と呼ばれるものです。

世界で初めてこの方法が成功したときは温度約1500℃、5500気圧を再現して作られました。その装置も人の高さ以上ある大きなものです。

二つ目は、炭素を含む気体を使って化学的にダイヤモンドを作り出す方法です。気相(きそう)合成法と呼ばれています。

「電子レンジでダイヤモンドを作る」という記事を以前見つけたことがありますが、この方法を応用したものです。現在、ダイヤモンドを宝石や工具だけではなくいろいろな分野で応用するために高い精度のダイヤモンドを作り出す研究が世界中でされていますが、それはこの気相合成法がほとんどです。人工ダイヤモンドで天然界以上のダイヤモンドを作り出せるのもこの方法によるものです。

地球の環境下を真似て作る方法よりも人間が作りだした新しい方法のほうが純粋で、きれいで、混じりけのない完璧なダイヤモンドを作ることができるということです。逆に言えば、そうでない、完璧でないダイヤモンドが天然の証ともいえるのです。

※以上の情報は千葉工科大学 工学部先端材料工学科 坂本幸弘先生のページ(https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?%241&GNKCD=g005680)を一部参照させて頂いております。

ひとりの人間を見たときに完璧な人がいないように天然ダイヤモンドで完璧なものはありません。同一の完璧さを工業や化学の上で求めるのは必要なことですが、宝飾にまでにそれは必要でしょうか?

完璧でないが故に、紫外線をあてれば蛍光反応もみられ、中には色自体もイエローやブラウン、たまにブルーやピンクのものがあり、どれとして同じものはありません。

みなさんはすべて同じ完璧なダイヤモンドがほしいですか? それとも不完全故の一つだけのダイヤモンドがほしいですか?

ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND
https://anotherdiamond.jp