ダイヤモンドは枯渇するのか?
弊社が開催するダイヤモンドセミナーで「ダイヤモンドはいつ頃できたものでしょうか?」というクイズがあります。
正解は10億年前で、現在の地球の環境下だと自然界で炭素が結晶化されてダイヤモンドが作られることはないそうです。
そうなると次の疑問が湧いてきます。
「ダイヤモンドは枯渇するのか?」
ダイヤモンドの採掘量というのは2005年からの統計をみると1億5~7千万カラットで推移しています。
Frost Sullivanという調査会社の報告書によると2050年には採掘量が今の1/4になるという予想もでています。
しかし、枯渇という表現も正しくないのかもしれません。
ダイヤモンドが結晶化されたのは地下数百キロ。かたや人間は地下数百メートルから数キロまでしか掘ることができません。
つまり、人の手が届かないところにはまだまだダイヤモンドは残されているのです。
あるのに採れないのです。
ただ、もう一つ気になるのはダイヤモンドの供給は寡占状態にあり、供給量をコントロールしているという話が昔からあることです。
これは価格のコントロールにも直結します。
金やプラチナは日々価格が変動して資産として、また相場の対象になりますが、ダイヤモンドがそうならないのはこの「寡占」が原因なのかもしれません。
情報が偏っているリスクがあり、あまりオープンでないのです。
ですので、元も子もない話ですが「ダイヤモンドが枯渇する」という情報がもし世界的に広まるのであれば、そこには国や企業の思惑が隠れているのかもしれません。
参考:Frost_Sullivan_Grown_Diamond_Impact_2050.pdf, bain_diamond_report_2018
ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND
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