ダイヤモンドの割れ方

あまり知られていないことかもしれませんが、ダイヤモンドは割れやすい物質です。

一般的に、「最も硬い」と言われますが、これは摩耗に対して強いという意味で硬く、実は衝撃に対しては弱いのです。例えば、ダイヤモンドをトンカチで叩くと、比較的弱い力でも簡単に割れます(そんなことをすることはないと思いますが、、)。そして、衝撃が加わったときの割れ方はダイヤモンドによってさまざまではあるのですが、ある一定の方向性があります。

ダイヤモンド原石の標準的な形は八面体、つまりピラミッドを上下に二つくっつけたような形ですが、この形を例にして考えると図のように三角形の形にそって割れる方向性があります。これはダイヤモンドの元となっている炭素原子のくっつき方によってそうなり、専門的な言葉で言うと劈開(へきかい)性といいます。

では、宝石として研磨されたラウンドブリリアントカットの場合はどうでしょうか?

ダイヤモンド原石によって、どのようにラウンドカットに研磨するのかはそれぞれではあるのですが、仮にまったく内包物がない上の八面体の原石から研磨したラウンドカットだとした場合は、理論上は図のような角度で割れることになります。

ダイヤモンドは割れやすい。そして特に図のような角度からの衝撃には弱いのでどうぞお気をつけ下さい。

ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND
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