カーボナード
カーボナード(Carbonado)というダイヤモンドに触れる機会があったのでご紹介します。
黒い石にしかみえませんが、これも立派なダイヤモンドです。
実はこのダイヤモンドは、たくさんの小さなダイヤモンドが固まってできたものです。
そして、一つ一つのダイヤモンドが固まる過程でダイヤモンド以外のものも混ざっています。
簡単な表現をすると、みなさんがいつも見ているダイヤモンドが氷だとすると上のカーボナードは雪の玉のようなものです。
しかし、研磨をしても氷のようにあるいは雪のようにきれいになることはありません。
磨いても磨いても鈍い黒色のままで、さらに中には空洞があったり、異物があったりといった感じです。
ダイヤモンドは炭素の結晶ですが、それが宝石向けとして一つの結晶のままできることもあればカーボナードのようにくっついたり固まったりすることもあるということです。
なのでこれがブラックダイヤモンドと表記されることもあるようですが、宝飾向きではなく工業向きなダイヤモンドですね。
ただ、この小さなダイヤモンドを固めたダイヤモンドは人工的に随分昔から工業的に実用化されており、恐らくこのカーボナードよりも固く安定しています。
では、このカーボナードは何に使われるのでしょうか?自然の産物、何か生かす道があればと考えてしまいます。
ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND
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