私がダイヤモンドの可能性を探求する理由

先日、イギリスの情報誌BBCのある記事を読みました。

https://www.bbc.com/news/articles/cjrgr7lr1ejo

世界最大のダイヤモンド企業、De Beersが、南アフリカ最大の鉱山「ヴェネシア鉱山」の生産を2年間停止するという内容です。この鉱山は南アフリカのダイヤモンド生産量の40%以上を担い、4,000人以上が働いています。それを2年間止めるというのは、かなり大きな決断です。

背景にあるのは、ダイヤモンドの需要低下です。特に中国市場での落ち込みが大きく、さらに人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)の台頭が天然ダイヤモンドの価格を押し下げています。

「A Diamond is Forever(ダイヤモンドは永遠に)」というコピーで、婚約指輪の文化を世界に広めたDe Beers。その会社が、こういう状況に立たされています。


私はダイヤモンドの原石を扱うこのブランド「ANOTHER DIAMOND」を運営しています。

宝石の代名詞でもあるダイヤモンドの市場価値が徐々に変化していっているのかもしれません。でもそれは、ダイヤモンドそのものの価値が失われていることとは、まったく別の話だと思っています。

ダイヤモンドとは、10億年以上前、地下150kmという想像を絶する環境で炭素が結晶化して生まれたものです。そのごくわずかだけが、火山活動によって奇跡的に地表まで運ばれてきました。私たちが手に取れるダイヤモンドは、そんな奇跡の産物です。

これまでダイヤモンドに見出されてきた価値は、主に「輝き」と「硬さ」でした。でも、それだけでしょうか。

一つひとつ異なる形、内包物、蛍光反応、表面に刻まれたトライゴンの模様……。それらはすべて、10億年という時間が刻んだストーリーです。「輝き」という一側面だけで語られてきたダイヤモンドには、きっと我々人間の知られざる魅力はもっとあるはずです。

市場がどう動こうと、ダイヤモンドが持つ本当の面白さ、深さ、不思議さを伝えていきたい。ANOTHER DIAMONDというブランドを始めたのも、このnoteの新設と公式ページでのブログを再開するのも、そういう気持ちからです。

改めてダイヤモンドの魅力をお伝えしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

ANOTHER DIAMOND  北川大輔